今回は生命保険の種類について学んでいきます。何となく入っている人も多く、どんな補償内容であるのか把握していない人も多数います。

なお、FPは保険の募集は出来ません。ここは頻出です。

保険商品の種類と内容

生命保険の商品には以下のようなものがあります。

  • 定期保険
  • 収入保障保険
  • 終身保険
  • 定期保険特約付終身保険
  • 利率変動型積立終身保険
  • 養老保険
  • 学資保険
  • 変額保険

基本的に生命保険とは命に係わる保険です。ざっくりいうと死んでしまう、もしくはそれに準ずる後遺障害等が起きた際の保険です。

それでは個別の商品について学んでいきましょう

定期保険

定期保険とは生命保険のうち、期間の定めのあるもののことを言います。

例えば、契約から5年や10年のうちに死亡または高度障害が起きた際に支払われます。一般に終身保険よりも割安です。また、満期になってもお金が戻ってこない掛け捨てタイプであればさらに安くなります。

収入保障保険

収入保障保険(生活保障保険)とは、定期保険とほぼ同じですが、保険金を年金形式でも受け取ることができます。

一般的に、一時金で受け取るよりも、年金形式で受け取るほうが、税金的にも、総額的にもお得となりやすいです。その理由は受け取り期間分も運用益が加味されるからです。

受け取る年金の期間が固定されているものと、満期まで続くものがあります。前者を確定タイプ、後者を歳満了タイプと呼びます。

終身保険

終身保険とは、その名の通り、保険期間が一生涯続くものです。したがって、通常保険金をいつか受け取ることになります。

保険期間が一生涯ですが、保険の支払期間は選べることがほとんどで、短ければ短いほど、割安となります。

最近は契約条件が同じでも、解約時の返戻金を少なくする代わりに、割安な保険料となる「低解約返戻金型終身保険」が人気です。

また、定期保険特約付終身保険では、定期保険もついています。この場合更新の際に、定期保険部分は年齢に依存して値段が上がるので、更新時には保険料が高くなるのが一般的です。

この手の商品を一時払いで契約し、5年以内に解約して返戻金で利益が出た場合、総合課税の対象となることがあります。理由は、金融類似商品として見られるためです。

定期保険特約付終身保険

定期保険特約付終身保険は主契約の終身保険に、定期保険の特約を付けたものです。定期期間の終了ごとに更新するものを「更新型」、主保険の期間満了まで変わらないものを「全期型」と呼びます。

利率変動型積立終身保険

いわゆる自由設計型の保険です。保険を保障部分と、積立部分とに分けることで、ライフプランに合わせて補償内容を変更することができます。

満期になると積立部分を終身保険にしたり、年金受け取りにしたりすることができます。

養老保険

養老保険とは、いわゆる貯蓄型と呼ばれるものです。

保険期間内の死亡、高度障害では保険金が支払われますが、保険期間満期まで生存していれば、高度障害で保険金を受け取っていても、満期保険金を受け取ることができるものです。家計に余裕があれば、税控除を受けつつ老後資金を設計するのに適した保険といえるでしょう。

学資保険

学資保険は子供保険とも呼ばれ、教育資金の準備のために用いられる保険です。進学等のタイミングで祝金を受け取れる商品がほとんどです。通常は親が契約者であり、親の死亡、高度障害の際にはそれ以降の保険料支払いがなくなり、一時金や年金も支払われ、祝金等も受け取れます。子供のいる家庭に良く勧められる商品です。

しかし、現在の利率では正直返戻金が微妙なので、定期保険をかけて、何らかの運用を目指すのも一案です。

変額保険

変額保険とは、株券や、債権を用いて支払った保険金を運用し、契約後の運用状況によって保険金額や解約返戻金が変動する保険のことです。

これまでに紹介してきた保険は一般勘定と呼ばれる方法で運用されますが、変額保険は特別勘定で運用されます。ざっくりとどういうことか説明すると、運用のリスクを負うのが契約者になります。

したがって、解約返戻金や満期保険金は支払った額よりも少なくなる可能性があります。

一方、死亡や、高度障害についての保険金は最低保証があります。

気を付けてほしいのは、控除の枠。年金保険なので個人年金保険料控除だと思われますが、一般の生命保険料控除扱いになります。

まとめ

保険と言っても、様々な種類があります。しかし、基本的な部分を押さえれば簡単です。

重要な部分は

  • 期間
  • 受け取り方
  • 金額の変動

以上です。

基本的な部分となりますので、しっかりと押さえておきましょう。

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