先の苦労はのちの人生を楽にする。人生はまるで投資のようである(by FP嶋)。人生と投資の似ている部分について説明します。

人生の原資

投資とは、現在ある資本を用いてさらなる資本を得ようとする行為です。一般的には金銭またはそれの類似物を用いて金銭等の資産を手に入れる行為です。では、人生が投資であるとして、何が原資となるのでしょうか。それは時間です。

人は生まれたらいつか死にます。そのタイミングは不平等ですが、そのタイミングまでは時間が与えられています。この時間を用いて人生を豊かにできるように活動することが投資であると私は考えています。

つまり、投資について考えることは人生について考えること、または考えるための技術を身に着けることと同義だと思います。

人生の過ごし方と投資との類似性

投資は、とにかく早く始める方が有利です。なぜなら、複利効果を最大限に受益可能だからです。もちろん投資商品にはリスクが伴います。したがって、どういった投資商品を選ぶのかはその人の価値観次第ということになります。具体的にはどの程度の損失までを受容できるか、目標となるリターンはどの程度なのかなどが該当します。

人生について見てみるとどうでしょうか。どういった人生を歩むのかはその人の価値観次第ですね。その瞬間だけ楽しければいいという刹那的な生き方もあれば、長期的な視点で後々楽になるように生きてみたり、はたまた自分よりも他者、家族などを大切に生きるなど。

いずれの場合においても、目標をしっかり持って、それに沿って正しく行動し、早く始めることで優位性を得ることができます。

また、投資商品を見極める際には、期待リターン、偏差(リスク)、リスクを小さくするために銘柄を分散させるなどを考慮する必要があります。

人生ではどうでしょう。やりたいと思えることを選択し、得られるであろう幸せは期待リターンと言えるでしょう。もちろん賃金等で考えても良いと思います。スポーツ選手は期待リターンは高いですが競争が激しいため、リスクが高いです。リスクを小さくするために、勉強にもまじめに取り組むとなると投資とほぼ一緒なのではないかと思います。

私は教育職なので、学生には今勉強をいっぱいすると後々楽になるんだよ。自分への投資になるんだよ。ということを何度も何度も言っていますが、伝わる人と伝わらない人が出ます。まぁ仕方のないことなのですが、最終的には人生も投資も自己の責任において進めてもらうしかありません。

教育職としてもFPとしても伝えることはできますが、行動を起こすか否かは受け手に依存します。

振り返ってみてください。周りの大人は皆さんが子供のころ、大体勉強しとけと言いませんでしたか?リスクの分散が重要であると、その人の人生で経験してきているのです。

人生が投資であるなら対策できるはず!

投資においては目標を達成するための戦略が重要です。特にアセットアロケーションが重要です。ざっくりアセットアローケーションを説明するなら、どのくらいの割合で資産を分けて投資するかということです。

具体的な国名や個別銘柄を挙げるとポートフォリオとも呼びます。人生のアセットアロケーションはこのような感じでしょうか。人生100年時代ですからもっと多様になっていることでしょう。投資ももっと多様な考えでよいと思います。しかし、重要なことは早い段階でアセットアロケーションを決定し、偏りが出てきたらリバランスすることが重要です。また、目的を一つ達成したら新たなアセットアロケーションに組み替えることも良いでしょう。

投資を始める前に、人生において大切なこと、今やるべきことを見出すために人生のアセットアロケーションを考えてみませんか?FPとしてはここで示したアセットアロケーションのうち、趣味や家族の比率を上げるために、つまり仕事を減らすために投資が力になるのではないかと考えております。ベストは趣味が薄給でも仕事になって、投資で生活資金は確保できる状態です。こういった、不労所得によって生活を維持できる状態を経済的自由などと呼んだりします。皆さんの個別の幸福感に合わせて、マネープラン、ライフプランの提案をするのが我々FPの仕事でもあります。

皆さんの人生をサポートできるよう当サイトも充実させていきます。

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