今回は子供へのコロナワクチンの接種に関して、現在一般人が到達できる情報からその価値を考えてみます。

結論から言うと、FP嶋は、子供へのコロナワクチン接種は必要ないと考えています。

理由は大きく2つ

子供にコロナワクチンを打つ必要が無いと考える理由
  • もともと重症化しにくいから
  • 感染自体は防げないから

ワクチン設計から明らかに感染は防げないですし、再感染に対しても効果は限定的だと思われます。

理由は、粘膜面で感染が成立し、そこにはこのワクチンで誘導される抗体は役に立たないから。 詳しくは、コロナワクチンについて以前に解説した記事コロナワクチンに関しての個人的見解を参照してください。

それでは順を追ってみていきましょう

数値の取得

まずは数値を取得しなくてはなりません。

単純に統計的要約をするためには、総人口、20歳以下の人数、累積重症数、累積死亡数 などを知る必要があります。

これらはある程度公表されているので、2022年8月20日時点でアクセスできるものを参考にしてみます。 NHKと厚生労働省が公開しているデータがわかりやすいのでそちらを使います。どちらを参考にしても良いと思います。

使った数値(値は大まかな数値)
  • 総人口 : 1億2484万人
  • 20歳未満人口(10歳以下と10歳代の合計) :2009万人
  • 陽性者数(総数、20歳未満、20歳以上) 
  •   : 累積 1665万人 20↓:428万人 20↑:1238万人
  • 重症者数 :総 26757  20↓:177 20↑:26580
  • 死亡数  :総 36509  20↓:22 20↑:36487
  • 他に、ワクチン副作用報告数 

さて、まずは20歳未満の人口がどの程度であるかについて見ていきます

0歳から19歳までの人口は大体16%程度のようです。 0歳から10歳ごとに区切っていくと、大体寿命は100歳と考えても10区分あるので、亡くなって減っていく数を考慮しなくても、だいぶ少ないと言って良いでしょう。つまり少子化してます。

次に陽性者の比率を見てみましょう。陽性者数は同じ人が何度もかかっている場合があるので、確実ではありませんが、概ね13%の国民が感染したことがあるようです。

総人口に対して20歳未満は16%程度でしたが、陽性者の比に直すと26%近くまで上がってきますので、子供の感染対策の難しさがわかりますね。

これは、反対に言うと大人の感染対策はそこそこ機能していることを示していると言って良いでしょう。

大人の倍くらいは子供は感染しやすい状態にあります。

続いて、重症化率を見てみましょう。これは、年代別の感染者数に対して、重症化した累積人数の比をとっています。

すでに分かっている問題点として、重症者数の数え方がわからないこと。つまり、新規に報告があった数なのか、その日の重症者数が次の日にも影響を与えているのか 

日ごとの統計値と、週ごとの統計値の乖離が著しいので、恐らく、複数日に重症だった人は毎日重症としてカウントされているのでしょう。したがって、より誤差の小さな、週ごとの重症者数で見ていきます。

ほとんど見えませんが、20歳未満の重症化率は0.004%程度です。 実際のところは年齢が上がるにつれて、重症化率は上がっていきます。ちなみに重症化する人の数は60代から急に増えます。一方で、陽性者の累積数は50代から減少に転じるので、高齢者にとってはリスクの高い疾患であると言えるでしょう。また、先述のように週をまたいで重症だった人は複数回カウントされているでしょうから、実際の重症化率はもう少し低いことが予想されます。

次に、死亡例を考えてみます

また見えなくなってしまいましたが、20歳未満での死亡率は0.0005%程度です。 感染者20万人に1人位です。

重症化と死者数がほぼ一致する、というよりは重症を飛ばして亡くなってしまう高齢者がいることを考えると、若い人はほとんど死なない病気と言えるでしょう。

ちなみに、全年齢にたいしての死亡率は0.26%程度ですので、インフルエンザの0.1%程度に比べて危険とも言えますし、第7波と言われている今に限ってみるなら、(大体20万人/日 感染して、200人/日 程度死者が出ている ただし、陽性が判定されてから死亡までにタイムラグがあるため新規感染者数からの推定は誤差をはらむと考えられる)インフルエンザと同程度の死亡率です。

現在の医療ひっ迫は、過剰な医療対応が原因かもしれません。つまり、発熱外来に対しての感染対策をしながらの作業や、致命的ではないが入院を余儀なくされていたり、反対に濃厚接触や、コロナ以外の体調不良による出勤停止・人手不足に大きな影響を受けていると言えるでしょう。

ワクチンは重症化を防ぐと言われていますが、もともと重症化しない若い世代に無理して打つ必要は無いと考えられます。

さて、最後にワクチン接種後に報告のあった副作用例を見てみます。

気を付けなくてはいけないのは、副作用に関しては報告もれや、反対にワクチンとは関係のない体調不良等、様々な要因でデータが正確とは言い難い状況です。また、最新のデータではなく21年末頃の報告から算出しています。

現在は2回接種完了が、総人口の8割、高齢者は9割越え、3回接種は高齢者の9割程度のようです。

ほとんどの人がワクチン打っているのに感染していることから感染予防に効いていないことは明白ですね。

ワクチン後に重篤な副反応が出る確率はとても低いと言えるでしょう。ただし、それは、子供でも同程度の割合で起こります。コロナ感染に対する重症化率と0.001%しか違いません。考えようによっては75%低いとも言えますが、表現の問題ですね。

最後に、ワクチン接種後の死亡数を見てみます。

若い人はワクチン接種による死亡リスクは低いようです。まぁもともとワクチンによって死んでしまうケースはほとんどありませんし、因果関係が認められるケースもほとんどありません。


いかがでしたでしょうか。

若い世代にワクチンを推奨してきそうな政府ですが、数値から見えることは、20歳未満は接種する必要は無いだろうという事。少なくとも私はそのように判断します。

より問題なのは、これまで見てきた数値からは、ワクチンは重症化の予防に効いていないという事が推定されます。

9割接種が済んでいる高齢者(恐らく65歳以上でしょうけれど)を年代別データで見ると60代以上でまとめた値に近似すると思われます。

60歳以上は人口の35%程度です。高齢化していますね。しかしながら重症化している人の報告数に対する割合は75%程度です。重症化する人が4人いたら3人が60歳以上です。

もちろん、先述の通り、報告方法に問題があるので、回復に時間がかかると考えられる高齢者は、値として大きくなることが予測されます。

さらに、新規陽性累計数は206万人程度と20人に1人くらいの割合の感染者ということになります。感染対策は成功していると言えるでしょう。

しかし、問題なのは死亡者数と、重症者数です。高齢者は1%程度が重症化し、重症化を飛ばして亡くなる方も居るため、1.4%が亡くなります。実に死亡者の80%以上が60歳以上です。

現在、重症者の割合が減少して見えるのは、比較的若い人が新規感染者の大部分を占めているためであって、ワクチンの効果であるとは言い難い状況にあると言えるでしょう。

現在でも亡くなっているのはほとんどが高齢者です。ただし、その高齢者はもしかしたらワクチンを打っていないかもしれません。ワクチン接種の有無と最後に打ってからの期間などについては資料が無いのでわかりません。

したがって、わかる数値からだけの判断ですが、60歳未満でのワクチン接種は気休め程度と言えるでしょう。

最後に追加情報として、20~59歳の重症化率は 0.06%程度です。

ワクチンは8割程度が打っている人口帯のはずですが、それでも20歳未満より重症化率は10倍以上高いです。

ワクチンの重症化予防の程度がどの程度であるかについては、資料が足りないので判断できませんが、20歳未満は明らかに重症化しにくいので、ワクチン接種は必要ないと言えるでしょう。

皆さんも実際にデータを見て判断してみてください。

「データ コロナ」で検索すれば、厚労省かNHKのサイトが検索されると思います。

皆さんの判断の助けになれば幸いです。

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