とても不運なことに、私は2輪運転中に事故に遭ったことがあります。
その際の注意点等について、保険や補償について見ていきます。まとめを先に↓
相手が悪いと事故に遭います
このブログを読むような方はきっと道路交通法をしっかり守って運転されていると思います。
しかし、残念なことに公道を走っていると、ルールを守らない人の方が圧倒的に多いですね。
当たり前ですけど、ルールを守らない人によって事故は起きます。
そして、とても嫌なことですが、ルールを守らない人によって巻き込まれる、側は違反しているとは限らないわけです。
ルール守る人 - ルール守る人 => 安全!
ルール守る人 - ルール守らない人 => 事故の可能性有!
ルール守らない人 - ルール守らない人 => 事故の可能性大!
そして、覚えておいて欲しい事は、ルールを守らない人は事故後に平気で嘘をつきます。そういう人だからルールを守らないんでしょう。
体験談
私は右直事故(私直進(2輪)、相手右折(4輪))でした。
事故直後は興奮のせいか、左手の親指付近しか痛みを感じませんでしたが、翌日には事故の衝撃で、体中が熱い感じがして、痛みも全身に感じるようになっていたので、大きめの病院に行きました。
ただ、残念なことに、大きな病院であっても、レントゲンを撮ってはくれますが、歩けている人に対して、神経学的な検査はしてくれません。可能であれば、この時点で、CTやMRI等を撮ってくれるように頼みましょう。また、関節の可動域や、スパーリングテストなどもお願いしましょう。
事故のダメージは時間がたってから見えてくることも大いにあります。事故になれている医者であればやってくれますが、普通の医者はレントゲン撮って終わりです。折れたり、ヒビが無ければ、湿布や内服薬の痛み止めしか出してくれません。
私の場合もそうでした。
時間がたっても、痛みとハリが取れなかったので、薬が切れたころに別の病院に行きました。
その際、私は通勤に便利な外科で、リハビリに力を入れていると自称するクリニックに行きましたが、そこはやぶ医者でした。。。
皆さんは、事故対応実績をアピールしている医者か、弁護士、整体師などに最適な病院を紹介してもらいましょう! これ、とても大事です!
なぜなら、通常の医師は事故対応に不慣れです。私が2番目に行ったクリニックもレントゲンのみで神経学的なテストは一切せず、痛みを訴えても聞く耳持たず、効かない痛み止めを処方しました。
のちにわかったことですが、神経的な痛みの場合、炎症に伴う痛みを止める鎮痛剤は効きが良くないです。つまり、私はハズレ医者の病院に通い始めてしまっていました…
その後、このクリニックがまずいと思い、「MRIの取れる別の医院に転院したい」と告げると、必死に引き止められ、MRIだけ別のところに取りに行き、通院を続けてしまいました。。。今思えばこれも良くありませんでした。
当然、やぶ医者でしたから、MRIも適切なところを指示できておらず、異常なしの判定。
3年以上たった今でも(2022年現在)神経疼痛を抑える薬を常用しなければならない後遺症が残ってしまっています。
皆さんは、絶対に、事故対応になれている医師を選択してください!医師がやぶでも、その診療記録や、後遺障害診断書の効果は絶大です。。。
私はずっと痛みを訴えていたんですが、記録には残っておらず、後遺障害診断書も異常なしとされてしまいました。(やぶ医者だから見落としただけなんですが)
その結果、十分な補償は得られませんでした。 皆さんは本当に気を付けて下さいね。
その後も、痛みが消えなかったので、頚椎の専門病院に行くことにしたのですが、MRIの結果、怪しいところが見つかり、手術をするか、慢性疼痛の薬を飲んで、自然回復を祈るかとなりました。
現在は薬を飲み始めて1年超ですが、だいぶ落ち着いています。運が良ければ、減薬していって、痛みをあまり感じなくなるところまで行けることもあるそうです。そうなって欲しいです。
しかし、現在の治療費は自腹で、相手側の補償の対象外。やぶ医者にかかると、受けられる補償も少なくなりますし、自腹切らなくてはならなくなるし、何より症状が残ります
多少不便でも、専門の医院に行くことを強くお勧めします。
事故対応の話
痛みも残る翌日には、相手側の保険会社から事故の過失割合が、30(私):70(相手側)と主張が届きました。
私はそれを聞いて、すぐに自保険会社に「弁護士特約を使います」と伝えました。つけててよかった弁護士特約。
弁護士特約
弁護士特約とは、保険につけられるオプションのひとつで、弁護士費用、訴訟費用等を保険で賄える制度です。
通常、相手側との交渉は保険会社が行ってくれますが、こちらに全く非が無いような0:100の追突事故のような場合には、保険会社は何もしてくれません!というか、過失がないので補償するものがなく、何も出来ないのです。
そんな時でも適切に対応してくれるのが弁護士、慰謝料等も過去の判例から適切に見積もってくれます。
交通事故の示談交渉等は、経験豊富な専門家に相談しましょう。当然と言えば当然ですが、相手側の保険会社はとにかく被害を小さく見積もってきます。これを自分で対応するのは非常につらいでしょう。
私の体験で一番いやな気持になったのは、相手側に債務不存在確認訴訟という裁判を起こされ、その主張に私が軽症であると言われたことでした。 いや、まだ痛いんですよ… というか、被害者なのに被告にされるという憂鬱もひどいものでした。つけててよかった弁護士特約…
で、相手側は30:70を主張し、25:75までは譲歩できると言ってきたのですが、こちらの主張を聞いた裁判官は、「この事故様態に、30:70の判例タイムズ○○○を適用するのは厳しすぎる。15:85の判例タイムズ×××を基本とし、被告の主張する、原告側の徐行義務違反、ウィンカーを出していなかったという事実があるなら、0:100もありうる」と回答しました。
相手は、道路が渋滞していて、バイクの私を発見できなかったと主張していましたが、相手側のドライブレコーダーをみれば、私のバイクが見えないというのは無理のある主張でした(見えないのは1秒くらい)。
当然こちらからも見えていて、ウィンカーがついていなかったのも間違いないのですが、相手側は30m手前から出していたと主張。相手は交差点を曲がって事故のあった交差点を右折したのですが、その交差点間の距離が大体30mだったので、もし仮にウィンカー出していたのなら、1つ目の交差点を曲がり終えるか、曲がっている途中でウィンカーを出していることになるので、私が見落とすはずもないのですが…
恐ろしい事に、ウィンカーを出していなかったという事を証明することが出来ないので、この証言は採用される恐れがありました。。。
また、渋滞はしてないが、他車両があることも事実なので、車列の無い15:85の判例タイムズ×××をそのまま適応するのも難しいと裁判官の考えが変わっていきました。(まぁ適切な判断ではありましたが)
と、そんなこんなで、裁判になれば1~2年かかる上に、証明できないウィンカー問題もあるので、0:100の過失割合を勝ち取るのは難しそうでした。そこで、和解の方向で検討することになりました。
弁護士を通じ、裁判官にこちらの要望を伝えた結果、15:85の和解案がだされ、双方それを承諾したので決着。
この教訓から、皆さんに伝えたい事は3つです。
交通事故の示談交渉等は、経験豊富な専門家に相談しましょう。2輪でドライブレコーダーはあまりありませんが、相手の違反を記録していなければ裁判は勝てません!
4輪はいまやドライブレコーダーは当たり前の時代です。ですが、自車のウィンカーや速度を記録しているものはあまり多くありません。あくまでも、周囲の状況を確認するためだけのもの
したがって、事故を起こされる側にドライブレコーダーが無いと、相手の違反が証明できず、守られるものも守れなくなってしまうのです。私側にドライブレコーダーがーあれば、今回の事故は0:100も起こりえたはずです。 なぜなら、相手の違反が証明できるので。
こういったカメラを、メットや、本体につけておくことをおすすめします。自転車にも対応します。
弁護士によっては、医師の対応もしてくれます。もちろん、過去に事故対応してくれた病院もご存じでしょう。
変な病院に行く前に誰かに相談してみてください。
まずは、事故に遭わないよう、適切な運転を心がけましょう。
あってしまったら、周りに助けを求めましょう。
交通事故の示談交渉等は、経験豊富な専門家に相談しましょう。