今回はMTFの概念と、ローソク足の概念を足したものの紹介です。
とても重要なことですが、意外と忘れがちなことなので、しっかりと意識していきましょう。
MTFとローソクの関係
ローソク足の基本を思い出してみましょう。
複数のローソクが集まって上位の足を構成していましたね。
そして、ヒゲを付けないローソクは全体の1割程度しかないということ。
これらを総合して考えていくと、ローソク足と、時間にはあるMTF的関係が生まれてきます。
ローソク足は時間で重みが違う!
ローソク足は4つの値で構成されていますが、多くのローソクは高安値をしっかり付けます。
したがって、陽線は下ヒゲをもち、陰線も上ヒゲを持つことが多いわけです。
これをベースに日足ローソクを思い浮かべてみましょう。
陽線の日足は上図のようになりますが、一旦下落をして、安値を付けてから上昇し、終値を付けます。
実際のローソクを見ていきましょう
薄いローソクが日足を表していて、左から、4時間足、1時間足、5分足です。
それぞれを見てみましょう。
4時間足を見てみると、中に小さな矢印で示したような動きがあるのがわかると思います。
次に1時間足を見てみましょう。
もっと矢印が細かくなってきました
最後に5分足を見てみましょう
ものすごく細かくなってきましたね。ここでちょっと意識して欲しいところの矢印の色を変えてみます。
日足の始めで逆行しているのがわかりますか?つまり、陰線では始め上昇、陽線では下降してから終値を目指しています。
1時間や5分の足でも同様のことが起きているのがわかると思います
つまり、ローソク足の切り替わるタイミングは重要な値動きをするということがわかります。
したがって、ローソク足のMTF分析は、ローソク足切り替わり時間のローソクに注目しろ!ということになります。
具体的には以下のようなタイミング
- 日足の切り替わるタイミング(日本時間6~7時:夏冬で異なる)
- 4時間足の切り替わるタイミング(4時間おき:使用する口座で異なる)
- 1時間足の切り替わるタイミング(55分~05分)
- 30分足の切り替わるタイミング(25分~35分)
必ずしも、最初のタイミングで逆行するわけではないのですが、ローソク足の出来方として、高安値を両方作るということは、1本のローソクの中で、上下両方到達する必要がありますよね。
そこで、距離的なことも加味するなら、陽線の時は先に安値を付けてから高値を目指し、陰線の場合は高値を取ってから安値に向かっていく方が可能性が高いといえます。
この考え方はピボットに似ています。ピボットについてはしろふくろうさんの本に詳しいです。
当サイトでもピボットについては解説していきたいと思っています。
逆に考えると、ピボットとは、このローソク足の出来方の性質を加味した確率分布を利用しているともいえるでしょう。少なくとも私はそのように考えています。
まとめ
いかがでしたか?ローソク足のMTFも重要な気がしますよね。
もっともリスクリワードの良いトレードは逆張りです。
4時間足で下に行くと予測したのであれば、4時間足の切り替わりのタイミングの始め30分程度の逆行に対して、逆張りを仕掛けていくのが良いということになります。もちろん、足が切り替わったタイミングで、ヒゲ分の逆行に耐えるというのもひとつの手でしょう。
その場合は、仲値決定後の10時、ロンドン市場開場の16時、ロンドンフィックスのある0時などの00分逆張りがおすすめです。
他の分析も交えて反発を狙うと精度があがります。
ローソク足の長さを考えたMTF分析、参考になりましたか?
- ローソク足の中には下位の足が入っている
- ヒゲを付けに行くために1度逆行することが多い
- 上位のローソク足が切り替わるタイミングの下位ローソク足は特別な意味を持つ