ここでは資産形成をする上での投資の基本について説明します。

投資の三段階

FP嶋の考える投資の3段階は、稼ぐ→貯める→殖やす です。とても当たり前すぎて聞くまでもないと思ってしまった方もいるかもしれません。この三段階は同時に進めることが可能です。むしろ、同時に進めるようにしましょう。個別に少しずつ解説していきます。

投資をするためにはまず原資が必要になります。原資とは何かというとお金、または時間、またはその両方です。若い人ほど時間があってお金がなく、歳を重ねるごとにお金が増えて時間が減っていきます。

稼ぐ

稼ぐとは、自分の時間と能力を金銭に変換する行為だと思います。収入を得る方法は働く以外にも貰ったり、様々な方法が考えられますが、働くのが一番わかりやすいことでしょう。働いてお金を得るには能力を伸ばすか労働時間を増やすしかありません。

働いて稼ぐとは

労働(時間) × 能力(時給) = 収入

若い人ほど能力が低いため、時給が安くなりがちで、労働時間でカバーするのが主流になると思います。しかしながら、実際に働ける時間は限られるため、収入を増やすのは難しく、地道に節約をして原資をため込むのが良いでしょう。特に、実家で暮らしたりすることができる人は大きなメリットです。

また、別のページでも書いておりますが若い人、特に中高生、高卒フリーターなり立ての方は心を入れ替えて大学を目指すのが最も手堅い投資になります。20歳以下の時給を考えると勉強等の学習の方が圧倒的に時給が良いからです。大卒生涯賃金と高卒以下の生涯賃金では7,000万円ほど差が出ます。医師等になれば3億円程違います。投資する勉強時間にも依存しますが、時給換算で5000円~6万円ほどの価値に相当します。今欲しいものは手に入らないかもしれませんが、資産形成にはいずれにしても時間が必要です。つまり、どの方法でも、すぐに欲しいものを手に入れられる資産形成は困難なのです。したがって、若ければ若いほど学問に力を入れるのが最適解なのです。

貯める

「貯める」の段階は稼ぐとほぼ同じ意味ですが、働いた収入以外でも貯めることはできます。例えば節約が該当します。節約にも色々とありますが、生活費をカードで支払ったり、ポイントサイトなどを駆使するのも良いでしょう。こういった節約手法を使った場合は節約によって投資原資を貯めることができます。

一方、現在働いている方の場合は、節税など様々な控除を利用して貯めていくことも出来ます。この際気を付けたいのは節約した分はすべて投資に回すつもりでいましょう。節約法を使用しなければ無かったお金です。名実ともに余裕資金として考えられるので、確実に投資原資としましょう。

殖やす

殖やすの段階には、一般的に投資として考えられているものが該当してきます。例えば、株やFX、不動産投資等です。また、FP嶋は知識やスキルも資産として考えている都合上、勉強・学習、資格取得なども殖やすの一種でしょう。特に、知識の良いところは人に分けても減らない財産であるというところです。同じ志を持つ人間と知識を共有することで、あなたにとっても社会にとっても有益な状態となります。

一般的な投資である株やFX、不動産はリスクを伴います。このリスクを低減するため分散投資が重要とされています。分散投資の方法は時間の分散と銘柄等の分散があります。

時間の分散

時間を分散するとはどういうことかというと、一度のタイミングで資産を全額投資しないということです。有名な方法としてはドルコスト平均法があります。しかし、投資原資があるのであれば、ドルコスト平均法よりも銘柄等を分散してリスクを低減する方が良いと思われます。

一方、原資がない人は、収入や節約によって生まれた余裕資金を一定額ずつ積み立てていくのが良いでしょう。この場合いは投資期間を分散する時間の分散にあたります。

銘柄等の分散

銘柄等の分散はその名の通り、購入する株や外貨を一つのものに限定せず複数購入することを指します。よくあるたとえは、卵を一つの籠に乗せるなです。これは、一つの籠を落とすなどして卵をダメにしてしまうとしたときに、一度ですべてを失うか否かということを言い表しています。ここで気を付けたい分散は銘柄が違うということだけでなく、相関が無い、または負の相関があるものを選択するということです。

相関とは、一方が増加した際にもう一方も上がるものが正の相関、反対に減少するものを負の相関、全く関係のない値動きを示すのが無相関です。最もリスクを低減できるのは相関係数がー1になる負の相関関係にある銘柄同士です。しかし、通常相関係数がー1になるものは利益もほとんど出ません。

相関係数がー1になる例として、FXで言うなら、ドル/円を購入と売却を同時に行う等です。FXをやらない人には不思議な表現になってしまいますが、FXは証拠金を納めることで、持っていない通貨の取引も可能なため、円しか持っていなくてもドルを売ることが可能です。ドルを買う、ドルを売るを同時に行うことが可能なのですが、全く同じ値動きをしてしまうため、損もなければ利益もほとんど出ません。しかし、FXでも株でも相関係数が限りなくー1に近いのに利益を出すことができる手法が存在します。ここら辺の話はまた別の機会にしたいと思います。

アセットアロケーションが大事!

アセットアロケーションとは資産の割合を決定し、どのような投資戦略をとるのか、ということです。多くの方は投資はしないで普通預金をしているのではないかと思いますが、これも一つのアセットアロケーションの形だと言えるでしょう。比較的安全な資産に100%ということになります。ただし、利益はほとんどありません。

大切なのはどのくらいの期間で、目標とする資産を得るのか、その資産を得るためにどの程度のリスクを許容できるのかを自身で決定し、最適と思われる資産配分を保つようにしていくことです。一般的にこの資産配分の考え方は、投資等の知識が必要になります。どうしても、自分で考えられない、決定できないという人はAIを駆使した投資システムが提供されていますので利用すると良いでしょう。ただし、自身で運用するよりもコストは多くかかってしまいます。

当サイトでは資産を形成する方法について原資産、年齢、年収などで最適となるような方法を提示していきます。

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