今回は投資をするにあたって、指針を考えるための分析方法それ自体について解説します。
投資をするにあたって、適当に投資しても、分散投資を行っていれば、それなりの結果を得られると思います。しかしながら、大きな利益は狙えません。
そこで必要になってくるのが「相場分析」。実に様々な方法があります。
株には株の分析方法がありますし、FXにはFXの分析方法があります。それぞれに共通するものもあります。
自分がどのような投資を行うのか、それについてどのような分析を行う必要があるのか、自分で考えられるようになりましょう!
相場分析の種類
大きく分けて2つの分析手法があると考えられます。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
大きく分けると、この2種類だと思いますが、2つは分け難い面もあり、両方合わせてテクノファンダメンタル分析などとも呼ばれています。
ファンダメンタル分析
ファンダメンタルとは景気の動向や、金利政策、などのマクロ的な経済視点と、企業の成長性、財政状況などミクロ的な経済視点の両方を指します。
こういった、株価の動き以外の「基礎的な事項(Fundamental)」を重視した分析のことをファンダメンタル分析と呼んでいます。
大きな流れを判断するのに向いていると考えられます。テクニカル分析
テクニカル分析とは、ファンダメンタルに基づくものもあれば、値動きのみを扱うものもあり、様々な方法を用いています。
よくファンダメンタル分析と比較され、場合によっては相反するものと考えられがちですが、テクニカルはファンダメンタルの影響を内包していると考えられるため、ファンダメンタルをテクニカル分析していると考えても良いかもしれません。
テクニカル分析も大きな流れを見ることができますが、どちらかというと、エントリータイミングや、利確、損切の設定をするために用いられやすいです。
最終的に価格を決定するのは、アダムスミスの言うところの「見えざる手」によって決定されていきます。それはファンダメンタルと投資家心理を反映しているはずなので、ファンダメンタルもテクニカルも重要であると言えるでしょう。
利益を上げるためには?
利益を狙うなら、テクニカル分析が重要だと思います。つまりエントリータイミングが重要。
当サイトでは基本的に皆さんに目指してほしい目標は
- 勝率50%以上
- 損益比2以上
- 余裕資金の5%以下で投資
この条件を満たしていれば、基本的に損はしにくいはずです。この条件を満たすエントリー、利確損切ラインを決定するためにはテクニカル分析が必須です。
それでは、ファンダメンタル分析と、テクニカル分析にはどのようなものがあるか見ていきましょう。
ファンダメンタル分析
株でいえば、収益や資産などの決算報告からわかる情報、当該会社の発表などによる期待感。
また、会社の情報をもとにした、PER、PBR、配当性向などは、ファンダメンタルとテクニカルの中間のような存在です。
為替でいえば、観光関係や輸出入の影響。
どちらにも影響を及ぼすのが、世界全体や、その国自体の景気の良さ、人口の構成比、政策金利。
こういった、経済のベースとなる部分から方向性を見ていくのがファンダメンタル分析です。
実際のファンダメンタル分析には、経済の動向を示す指標(例:日銀短観や雇用統計)をもとに判断されることもあります。指標などの統計情報も考えようによってはテクニカル分析ですね。
正直、私はあまりファンダメンタル分析を行いません。なぜならテクニカル分析はファンダメンタルの影響を受けているから。
つまり、テクニカル分析を行っていれば、ファンダメンタルの方向性も何となくつかめると考えています。
もちろん、ファンダメンタル分析で方向性を決定して、その方向にあったエントリーを行うためにテクニカル分析を行うのも良いでしょう。
テクニカル分析
テクニカル分析は様々な方法があります。
- トレンド分析:相場の方向性を分析する
- オシレーター分析:買い方と売り方の勢いを分析する
- サイクル分析:価格推移の時間を分析する
- 波動分析:チャートの形で分析
- 値幅分析:価格の推移の仕方で分析
基本的には上の5つのどれかに分類できると思います。この分類はFP嶋の私見です。あしからず。
どれが優れているということではなく、どれもこれも完ぺきではありません。当てはまったり当てはまらなかったりします。1つのことで判断するのではなく、複合的に考えるということが重要になってきます。
今後、チャートのテクニカル分析手法なども載せてまいります。
チャート分析はMT4やトレーディングビューがおすすめ。
特にトレーディングビューではトレンドラインなどの引きやすさが格別ですし、エリオット波動、ハーモニックパターンなどもチャート上に表記可能です。チャートの上下を反転させることもできます。この機能はエリオット波動をやる人にとっては結構便利です。というのも、下降のエリオット波動は教科書にあまり出てこないので、反転してみてみるとわかりやすくなったりするためです。
様々な分析が可能なトレーディングビューをぜひ活用してみてください。