今回は前回に引き続きFXにおけるEAについて解説します。
どんなEAが良いの?
まず、バックテストとフォワードテストが公開されているものがよいです。
また、前回の記事でも書きましたが、ナンピンマーチンゲール戦略をとっているものは絶対に避けましょう。
バックテスト
バックテストとは、EAの戦略が過去の値動きに合わせた時に、しっかりと利益を上げられるかどうかを確認するためのものです。
ただし、問題点としては、過去の値動きはあくまでも過去の値動きであるということ。すなわち、将来にもそのパフォーマンスを発揮できるかわからないということです。
私は、仕事柄AIのようなものを扱うことがありますが、そういった場合も過去のデータで学習させていきます。そして、学習には使わなかったデータで検証を行うのですが、EA制作では、そうではなくて、現存する過去のデータを出来るだけ使って、最大利益を上げられるような調整を行っている人が多いようです。
この方法だと、過去の一定のまとまった期間でのみ最大のパフォーマンスを上げられるけど、これから先でも利益を上げられるかどうかは、わかりません。
したがって、本来であれば、どの期間のデータを使ってEAを作り、その期間を含むか含まないかを明らかにした状態のバックテストを行っているのが信頼のおけるEAと呼べます。
残念ながら、このような方法は行われておりません。そこで重要なのはフォワードテストです。
フォワードテスト
フォワード(Forward)とは前方といった意味ですので、現在よりも先に向けたテストのことがフォワードテストになります。
バックテストは前述の通り、最も利益が上がるような調整を行うことが可能ですが、未来の相場はどのような動きをするかは正確にはわかりません。
したがって、実際に運用して、でてきた成績はごまかしにくく、バックテストよりも信頼性が高くなると考えられています。
例えば、EA販売の大手GogoJungleなどではフォワードテストの結果を公開しています。
私自身は自作のEAに頼りきりですが、有名どころで人気が高いのは以下のものです。
一本勝ち
実績がものすごいです。これまでに2000人以上が使用してきています。私のFX仲間の評判も上々ですので、おすすめできます。ただし、負け越す月もありますので、長い目で見てくださいね。
Pips_miner_EA_Snipe_edition
ねこ博士という制作者が作ったEAです。ねこ博士はEA界では有名な方だと思います。その代表作Pips_miner_EAという名の、超高頻度エントリーEAの進化版です。多少の負けは気にせず、ザクザクpipsをmining(掘り起こす)するEAです。
Flashes for USDJPY,EURUSD
FXトレード日本一決定戦で準優勝したことで有名なEA。Trader Kaibeさんの作ったものです。
ちなみにその時、優勝したのはバカラ村さんというかたです。メールマガジンを行っていて、受信者を全員勝たせたいという気持ちで取り組んでいるそうです。興味のある方はメルマガの方もチェックしてみてください。
どの口座で運用するのが良いの?
まず、MT4を提供している口座でなくてはなりません。
次にスプレッドが小さな口座が有利です。特にFlashes for USDJPY,EURUSDや、Pips_miner_EA_Snipe_editionなどのスキャルピング系はエントリー回数が多いため、スプレッドがバカにできません。
したがって、国内FX会社でスプレッドが小さいところを選びましょう。
FXTFでは新規口座開設でのEA運用は出来なくなりました
これまでEA利用でお勧めしていたFXTFは、2020年5月以降の口座開設ではEAを使用できなくなりました。
したがって、それ以外のMT4が使える会社を使う必要があります。オアンダジャパンがTrading viewとの関係からおすすめです。
ちなみにGogoJungleではEA作成をサポートする『EAつくーる』も販売しております。自分で作ってみたいと思う方はいかがでしょうか。月ごとに課金するタイプと、年間で払うタイプがあります。姉妹版というか、エントリーサインを出すためのインジケーターつくーるというものあります。
まとめ
EAは寝てる間も休まずエントリーしてくれるので、忙しくて、FXの勉強時間が取れない、チャート分析に取り組めない、色々な悩みを解決してくれる1つの手段です。
損失が出る可能性があるのはどの投資も一緒です。一時的に資産が減少する可能性を受け入れつつ、長期的な運用を目指しましょう。
- しっかりとテストされたものを選ぼう
- 複数ロジックを使おう
- ナンピンマーチンゲールだけは選んではいけない
- 自作もいいよ
- スプレッドの小さな口座で運用しよう